大切な人の想い出の中に

60歳を過ぎた頃から
「人生とは、素敵な想い出づくりの日々なのかなぁ?」と、
つくづく思うようになりました。

自分の人生を振り返って、
何の素敵な想い出も残っていないのなら、
かなり虚しいだろうなあ・・・って想像するから、
死ぬまでに沢山のいい想い出を作ろうと思っています。

そして、そう思うようになってみたら
毎日いちばん多くの時間を共にしているカミサンって、
想い出作りのために一番協力してくれてる存在なんだって
妙にありがたく思えてきて・・・

ヨーシ!! 
オレもおまえの最高の想い出づくりに協力してやろう!!なんて、
つまらないことで怒らなくなったんですよね。

いい想い出をつくりたいと願いながら、ふと考えてみたら・・・
想い出づくりとは、誰かの中に自分を残しておくことも、
そのひとつじゃないか?って、最近思うようになりました。

お恥ずかしい話で恐縮ですが、64歳のこの歳で、
六歳になる娘がおります。

20歳離れた家内と、今年小学校へ入学した子供のそばに
あと何年一緒に居てやれることだろう・・・?と思ったら、
家内と子供の素敵な想い出の中に生き続ける自分を
しっかり残してやりたいと思うようになりました。

これまで、冗談で人生を過ごしてきたようなものですから、
「死ぬまで生きてりゃいいじゃねえか」なんて笑いながら、
健康のことなどまったく無頓着だった男が・・・

「家族のために長生きせねば!」などと思うようになったことに
我ながら苦笑いしている今日この頃です。